ブロックチェーンに注力するエンタメ系テックスタートアップでありシンガポールに拠点を置くブロックパンクは、米ロサンゼルス時間7月4日・日本時間7月5日に、ブロックチェーン上に所有権を記録することができるプリントアートの予約販売をblockpunk.net上で開始したことを発表します。

商品ページ
https://blockpunk.net/jp/profile/studiomappa
Twitterアカウント
https://twitter.com/BlockPunkJP

プリントアートのうち一つが、7月6日12:30にロサンゼルスコンベンションセンターのPetreeホールで行われるAnimeExpo2019のブロックパンクステージにて、ゾンビランドサガの制作チームから直接抽選でプレゼントされます。

ブロックパンクプラットフォームでは、アニメのアート素材を商品として売買でき、その取引の履歴をブロックチェーン上に記録することでデジタル作品を数量が限定された商品として販売することができます。これによって、コンテンツクリエイターはデジタルコンテンツに希少性を持たせてファンに直接届けることができます。

「ブロックチェーン上に記録することによって、クリエイターはより効率的に自らの権利を守ることができます。また、限定版のデジタルコンテンツを販売することによって収益を得ることもできます。さらに、ファンの間でコンテンツが再販された時もその一部がクリエイターに還元されます」(ブロックパンク 共同創業者 兼 CEO の Julian Lai-Hung 氏)

ブロックパンクは、日本の大手印刷会社である大日本印刷(DNP)と協力し、DNPが制作した高級プレミアムアートプリントを世界中のファンに届けます。DNPの高精彩出力技術は、プリモアート(PrimoArt)ブランドとして日本国内のアニメファンには既によく知られています。今回、ブロックパンクを通して世界中のファンが購入できるようになります。

DNPプリモアートは、日本国内でオンデマンド印刷されます。再現可能な色域が通常のプリンターより広い高性能プリンターを使い、原作者の監修の下DNPのPrinting Director自らが色彩を調整し最適化しています。改ざんできないNFCチップがプリモアートに搭載されており、イーサリアムブロックチェーンに記録されたデジタル証明書に紐づきます。各商品には、同作品のクリプトアートもセットでついてきます。スマートフォンでスキャンすることで証明書を閲覧でき、クリエイター情報や作品の詳細、所有履歴、商品の所有権などを確認できます。

各プリントには、ブロックチェーン上に記録された、NFCチップに紐づくデジタル証明書が付いてきます。スマートフォンでNFCチップをスキャンすることでデジタル証明書にアクセスでき、クリエイターや商品の詳細、所有者履歴、作品の現所有者などを確認できます。また、クリエイターによる特典イラストなどの限定デジタル特典も利用できるようになります。

今回の商品には、MAPPAの大ヒットアニメ『ゾンビランドサガ』のキャラクターが描かれており、同シリーズのキャラクターデザイナーである深川可純氏がブロックパンク向けに描き下ろした限定デザインです。源さくら/水野愛/紺野純子のウエディングドレス姿が一枚ずつ、全三種用意されています。

DNPの高精彩出力技術プリモアート(PrimoArt)と、ブロックパンクのブロックチェーン連動型NFCチップ技術が組み合わさりました。商品は日本でオンデマンド印刷され、NFCチップと共に世界中のファンに届けられます。ブロックチェーン上に記録されたデジタル証明書は、これまでになく強固なコピー防止機能を持つ、真贋性が保障された改ざんすることができない記録媒体です。また、クリエイターはデジタル作品の権利をより管理しやすくなります。さらに、ファンにとっては商品が本物であることの証明になります。所有権を明確化することで、物理的な商品に付加価値を与えているとも言えます。

「ブロックパンクとDNPとタッグを組み、この見事なアートプリントを世界で初めて日本国外のファンにも届けられることにワクワクしています。深川氏によるゾンビランドサガのアイドル達の描き下ろしデザインは、素晴らしいものに仕上がっています。我々は、グローバルでのパートナーシップと新しい技術、特にブロックチェーンが世界中のファンと繋がる上でのポイントだと考えています。」(MAPPAのチーフプロデューサー 木村 誠 氏)

「我々は、世界中のアニメクリエイターとファンをつなぐ仕組みを構築しています。版権元から直接オンデマンドで物理的なプリント商品を販売することで、スタジオとクリエイターは商品販売を通してより高い利益を効率的に得ることができ、ファンはクリエイターと直接かつ明確に繋がることができればと願っています。」(ブロックパンク 共同創業者 兼 CEO の Julian Lai-Hung 氏)

全ての新アニメシリーズは、日本で放映されるとすぐに世界中でもストリーミング視聴できる時代です。ファンにとってはお気に入りなキャラクターができたらすぐに商品を購入したいものですが、公式グッズは一般的に日本国外では効率よく流通しません。その結果、巨大な海賊版市場が発生しています。
「2兆円のアニメ市場のうち約40%程度がアニメ関連商品によって占められる中、サプライチェーンの効率性を高めることでクリエイターにより多くの利益を還元できる余地はとても大きいです。制作元のクリエイターにより多く還元されることで、より優れたアニメやファンとの直接的な繋がりが増え、海賊版が減ることを願っています」(ブロックパンク 共同創業者 兼 CEO の Julian Lai-Hung 氏)

ブロックパンクについて https://blockpunk.net/
ブロックパンクは、ブロックチェーンを使ってクリエイターがデジタル作品の権利をコントロールしやすくする仕組みを作るエンタメ系スタートアップです。改ざんが事実上不可能なブロックチェーンを使用することで、作品の希少性、真贋性を保証し、二次販売が可能になります。どんなクリエイターでもブロックチェーンを使って数量が限定されたデジタルコンテンツを簡単に販売でき、ファンはデジタル作品の所有権の証明とファン同士での売買を行えます。ブロックパンクには、SGInnovate(シンガポール政府のイノベーションファンド)、大日本印刷、SeedPlus、Hutsle Fund、DLEキャピタル、Entrepreneur Firstなどが出資しています。
共同創業者でありCEOのJulian Lai-Hung(ジュリアン・ライハン)は、Netflixで全世界のアニメ部門と日本のコンテンツ統括やWarner Brosで国際配信のVPを歴任しました。ウォールトン大学のMBAを保持し、日本のインターネット先駆企業であるDigital Magic Labsの共同創業者でもあります。共同創業者でありCTOのJatin Shah(ジャティン・シャー)はイエール大学でコンピューターサイエンスの博士号とインド工科大学でコンピューターサイエンスの学士号を持つ分散システムの専門家です。IPO前のLinkedinでプロダクトマネージャーや、Yahoo、InMobi、Quikrでプロダクトチームとデータサイエンスチームを率いた経験を持ちます。

ゾンビランドサガについて https://zombielandsaga.com/
いつもの朝。いつもの音楽。いつもの自分。7人の少女たちの安寧は、突如崩壊する。死して蠢く、ゾンビによって・・・。否応無く踏み込んだ世界、そこは”最高x最悪のゾンビワールド”。少女達の願いはたった一つ。「私たち、生きたい。」これは、少女達が起こす奇跡の物語。MAPPA、エイベックス・ピクチャーズ、Cygamesの3社が偶然にも手がけた肉汁オリジナルアニメが誕生!年齢も性別も時代も超えて、びんびんに刺激する『新感覚ゾンビ系アニメ』の幕がいま上がる。ゾンビランドサガは2018年に最も話題になったアニメシリーズの一つで、東京アニメアワード
フェスティバル2019で、アニメオブザイヤーにノミネートされた。

深川可純について https://twitter.com/4_7t
アニメーター、キャラクターデザイナー、ゲームデザイナー、イラストレーターとして活動しています。キャラクターデザイナーを務めたゾンビランドサガで、クランチロールアニメアワード2019にてベストキャラクターデザイン賞にノミネートされました。その他、『アイドリッシュセブン』『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』『PERSONA3 THE MOVIE』『ダンガンロンパ The Animation』『ご注文はうさぎですか?』『DEVIL SURVIVOR2 the ANIMATION』などに参加しています。

MAPPAについて http://mappa.co.jp/mappa_e/works.html
MAPPAは、日本の独立系制作会社の中でトップを走るスタジオの一つです。ここ数年で最も話題になったアニメ作品を複数制作しています。代表作には、『ゾンビランドサガ』『ユーリ!!! on ICE』『さらざんまい』『BANANA FISH』『賭ケグルイ』『いぬやしき』『この世界の片隅に』などがあります。

大日本印刷株式会社について https://www.dnp.co.jp/
1876年創業の世界最大規模の総合印刷会社。国内外の約3万社の顧客企業や生活者に対し、幅広い事業分野で印刷技術や情報技術を活かした多様な製品やサービスを提供しています。
また、近年では、日本のコンテンツの魅力をネットワークメディアやリアルな場などで国内外に発信し、アニメやマンガ、ゲームなどのコンテンツ文化の発展とクリエイティブ業界への貢献を目指す「DNPクリエイター共創サービス『FUN’SPROJECT(ファンズプロジェクト)』」や、日本のアニメ文化を発信する拠点として『東京アニメセンター in DNPプラザ』を推進しています。

お問い合わせ:
尾形 拓海
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