今年日本に上場したEnjin Coin(ENJ)が今話題になっています。
Enjinのエコシステム内で使用可能な暗号資産で、主にゲーム内のアイテム交換の通貨として流通してきました。

そして、NFTって最近聞きますが、知っていますか?Non-Fungible-Tokenの略で、非代替性のトークンです。データに様々な情報を付けることで唯一無二の価値を持つとされています。
時間を掛けて入手したアイテムや育てたキャラクターは、ゲーマーにとって大事な資産です。 NFTはそれらを世界に一つだけの貴重な資産とする考え方で、ゲームの分野で広まっています。
新たな資産として注目を集めているNFT。それを創る、売る、買う、管理する、配布するなどまとめてできるのが、Enjinエコシステムらしいのですが、少し難しいですね。
今回、Enjinの日本市場を担当する平手宏志朗氏にEnjinの特徴とNFTの役割について詳しくお話を伺いました。
Enjinの購入を検討されている方は参考にされてみてください。
但し、投資の最終的な決定はご自身の判断でお願いします。


話者:平手宏志朗
ブロックチェーンを活用した電力取引やセキュリティトークンなどのプロジェクトに従事した後、2020年4月、Enjinにジョイン。ブロックチェーンの導入において、より早くよりインパクトを出すならゲームが最も相性が良いと考えています。
現在、日本市場を担当。ブロックチェーンにゲーム要素を掛け合わせることで、ゲーム業界以外にもブロックチェーンの活用の幅を広げています。

Enjinとは

2009年、Enjin Network(ゲーマー向けのオンラインコミュニティ運営プラットフォーム)をシンガポールで立ちあげました。
2017年、ICO実施。ゲームコミュニティにブロックチェーンを組み合わせることでゲーム業界に大きなインパクトを出せるのではないかと考え、ブロックチェーン業界に参入しました。
2021年、コインチェックに続き、GMOコインに上場。エンジンコインの取り扱いが日本でも始まったところです。
また最近では、イーサリアムの取引手数料を削減するJumpNetや、複数のブロックチェーンに対応したスケーリング技術であるEfinityを発表したことでも話題となっています。

Enjin Coin(ENJ)とは

ERC-20のイーサリアムベースの暗号資産。Enjinのエコシステム内で使用可能な通貨です。大きく分けて2つの要素があります。

①決済手段

Enjin X(マーケットプレイス)でブロックチェーンアイテムを購入する際、Enjin Coinにて決済可能

②アイテム発行のツール

暗号資産の裏付け➡最低価格を保証
EnjinプラットフォームからNFTに基づいたブロックチェーンアイテムの作成が可能ですがその際、1つのNFTに対して幾らかのEnjin Coinを裏付けています。そのメリットは最低価格の保証です。
例えば、アートのNFTを発行する際10円分のEnjin Coinを裏付けするとします。もしもマーケットプレイスで売れなかったとしても、いつでもEnjin Coinに変換可能です。

Enjinエコシステムとは?

①プラットフォーム/Enjin Platform

こちらはゲーム開発者向けNFT発行ツール。
複雑なブロックチェーンのプロセスを踏まず、NFTの発行・管理ができます。
また、Unityを使用してブロックチェーンゲームの開発も可能。
ブロックチェーンエンジニアでなくても、一般的なエンジニアの方もスマートコントラクトのコーディング無しでブロックチェーンを扱えるのが特徴です。

②ウォレット/Enjin Wallet

暗号資産やトークンだけでなく、ゲームアイテムと言ったNFTの管理、送受信が可能。
iPhoneとAndroid用にリリースし、お陰様で100万ダウンロード達成しております。

③マーケットプレイス/Enjin X

ブロックチェーン上のアイテムをユーザー間で取引できます。
その操作は簡単。Enjin Walletから保管しているアイテムを選択し、販売ボタンを押すと、そのアイテムがマーケットプレイスに掲載される仕組みです。

④QRコードのNFT配布サービス/Enjin Beam

昨年末はガールズユニット「POiNT」のオンラインイベントで使用されました。
プレゼントアイテム(NFT)の配布が行われたのですが、その仕組みは、参加者はライブ配信中にQRコードをEnjin walletでスキャンすると特別アイテムが入手できるものです。

NFT(Non-Fungible-Token/非代替性トークン)とは?

簡単に言うと、ブロックチェーン上で所有情報が管理されているデジタルアイテムです。
大きく3つのカテゴリーがあります。

1.使用用途がある(ゲーム分野)
2.コレクション目的(トレーディングカード分野)
3.クリエイティブ目的(アート分野)

NFTのユースケース~遊び心をプラス+~

事業にゲーム要素を付け加えるのには、ブロックチェーンやNFTは有効だと考えています。

_ゲーム×NFT

Enjinのエコシステムでは、使用目的のあるNFTを中心に発行されています。ゲームアイテムのNFTを入手すると、ユーザーはそのアイテムをゲーム内で使うことも、マーケットプレイスで販売することもできます。

_Azure Heroes(Microsoft開発者向け報酬システム)

Microsoftの開発者向けコミュニティの中で、貢献度の高いメンバーに与える報酬として、デジタルバッジのNFTが使用されました。複製可能なデジタルアイテムは本物としての証明が難しいですが、NFTによってオリジナルと偽物の定義付けが可能です。

_「KIZUNA」(暗号資産を活用した寄付サイト)

ミスビットコインの藤本真衣さんが手掛ける「KIZUNA」とのコラボレーション企画を現在進めています。著名人のアートなど(NFT)を販売しNPO法人に寄付できるプロジェクトで、詳細は近日発表予定です。

NFTとEnjin Coinの価値上昇の仕組み

Enjin Coinの発行枚数は10億枚。
Enjin Coinによって裏付けされたブロックチェーンアイテム(NFT)が発行されると、Enjin Coinの流通量が減少。NFT発行枚数が増えるほど、Enjin Coinの希少性に繋がります。
そして、Enjin Coinの価値上昇に伴い、NFTの価値も上昇していきます。

誰でも簡単にブロックチェーンが活用できるエコシステム

これまではゲーム領域に特化していましたが、現在、様々な分野にアプローチを掛けてユースケースを模索しております。また有難いことに多くの企業からも日本上場後、お声掛け頂いております。
ゲームやエンタメ関連は我々の得意とするところですが、それ以外の分野でも大歓迎です。ブロックチェーンを使ってみたいと言ったアイデアをお持ちの企業や個人様は、お気軽にご連絡ください。
Enjinは誰でも簡単にブロックチェーンが活用できるエコシステムの構築を目指しています。

後記

平手さん、お忙しい中ありがとうございました。
Enjinさん、非常に面白いです!私は普段ゲームをしないのですが、アイテムトレードやNFTのQRコード配布などゲーム業界がここまで進化していた事に驚きました。

投機対象としての機能がまだ強い暗号資産。ゲームに準拠したしっかりとしたプラットフォームがあり、将来性も高く投資としても勿論面白いコインですが、ゲームと言った投機以外の目的やユースケースを多く体現している会社です。
暗号資産やブロックチェーンが一般ユーザーの方にも浸透する、その役割を担っていくのはこのような会社ではないかと思います。
現在はゲーム以外の分野も積極的に開拓中とのことで、Enjinの今後の動向が気になります。
過去、Microsoftなどの企業提携発表や上場発表時は価格が上昇していますので、購入検討されている方は注目してみてください。

そして、暗号資産は新たな技術で価値を残しますが、ゲームも新たな技術で楽しみを残します。何か新しいことを取り入れたい、こんな面白いことをしてみたいと言う企業や個人の方、Enjinを活用されてみてはいかがでしょうか。

HPはこちら⇒Enjin