Anton Dziatkovskii
2015年にMicroMoney(マイクロマネー)を設立、マイクロファイナンス事業を展開し
50万人の利用者を獲得するに至り、2017年にICOによって約10億円の資金調達を実現。
その後Platinum Listing社を共同設立し、400件以上のICO事業のコンサル支援という実績を持つ
アントン・ザヤトコフスキー氏から話を聞くことができた。

アントン氏に話を聞いたところ、彼の生い立ちから今に至るまでの経緯、
その中でもビジネスにおけるたくさんの人との出会いや、今後のビジョンについて語ってくれた。

生い立ち、前職から自身でビジネスを始めるにあたって

実は私が初めて働いたのは高校生の頃、小遣い稼ぎのための清掃会社でした。

18歳のころからは家族のために約10年、一つの会社で働くことになります。
その当時は一つの会社で働くことにやりがいを感じ、ヨーロッパ全域における
大手家電業界のセールスディレクターとして50億円を売り上げ、年収1億円を超えるまでになりました。

しかし31歳になったときに「自分の人生」をスタートしようと決意し、
全てを辞めて金融業界へ足を踏み入れました。

フィンテックのビジネスに目をつけ、カンボジアにおけるオンラインバンキングでの
ビジネスプランを考えつきました。

ここで問題となるのは初期費用、資金です。

資金調達のため、様々な銀行やファンド、企業を数100社回り
ビジネスパートナーを探していたところ、3年前に幸運にも永田さんと出会うことになります。

彼は私のビジネスプランを聞くととても共感してくれ、そこから数か月間の交渉の末
パートナーとして永田さんと共に開発を始めることとなりました。

さらに、後に私にとって最高のパートナーとなる
永田さんの親友、ソーン・ソクナさんを紹介してくれ、二人からの投資により
このビジネスがスタートすることになります。

それから半年して事業展開が決まり、私はミャンマーへ。
永田さんはソーン・ソクナさんとインドネシアへ行くことになりました。

ミャンマーでの出会いや、永田さんの紹介してくれる方との出会いにより
会社も事業も拡大を続けることができ、自分は本当に幸運だと感じています。

今後の仮想通貨ビジネスにおけるビジョン

誰でもICOを行うことができる、発行されたトークンなどの仮想通貨を
世界中の人々が利用するようになることをビジョンとしています。

もともと私が始めたビジネスは、アジア圏の人々が誰でも電話一つで
マイクロファイナンスをできるようになる仕組みを作るという物でした。

ここに仮想通貨を絡ませることで、どんな人でもICOを簡単に行える、
簡単にトークンを購入することができるようにすることがミッションです。

現在、仮想通貨を利用している人々はまだまだ少数です。
しかし、その中でも旅行業界やゲーム業界の大企業が従来のIPOではなくICOを行うようになってきています。

IPOでは証券会社などの仲介者にお金を払わなければならないのに対して、
ICOにはそれがない、というメリットによるものです。

我々が企業に対して行っているビジネスはICOのやり方を決めること。
それぞれの企業が、どうやってICOマーケティングを使うのか、ブロックチェーンは安全なのか、
ICOで投資するにはどうするか、ICOの市場をどう形成するのか。

そういった悩みを抱えた企業をコンサルティングしていくことで、ICOのやり方、ICOを始める方法を
世界に広げ、仮想通貨を流通させていくために、このビジネスを進めています。

今では企業が好きなタイミングに短期間での資金調達を可能にするICOを行えるようになり、
社長の方々は「素晴らしいビジネスだ!」と言って
面倒な書面のやり取りや無駄な費用をかけずに資金調達を実現しています。

アントン・ザヤトコフスキー

成功のカギとなる考え方

我々を知っている方々には当然の話かもしれませんが、
我々は会社というだけではなく「ファミリー」を築いています。

社員たちはそれぞれ異なる国籍、異なる信仰や異なる考え方を持っていますが、
それらがお互いに尊敬し合って独自のファミリー文化を作り上げています。
これによって、互いに紹介した、また紹介された人のことも
信頼することができ、ファミリーの輪が拡がっていきます。

我々の会社と働いているのなら、あなた方もファミリーの一員です。
周囲にはスーパーハードの人材しかいません。
故にあなたは強く、勤勉であるべきであり、会社に属しているのなら
その会社にとっての最善を尽くしていなければなりません。

そう努めることで、行うことのすべてが会社の利益となり、会社が強くなればなるほど
会社側も全ての社員、ファミリーを大切にすることができるのです。

こうすることで、「ビジネスファミリー」が生まれます。

我々の主な目的はこの極めて強力な仕組みをもっと作り上げ、拡げていくことです。

アントン氏が語ってくれたのは、未来である。

未来の仕組み、未来の通貨、未来のビジネス…
未来の「あたりまえ」をいかに創っていくか、彼のビジョンと今後の活躍により、
仮想通貨ビジネスは新しい時代を迎えるのかもしれない。