-好機
このビジネスを始めたきっかけを教えて下さい
暗号資産が世の中に出てきて早い段階で、コールセンターの研修を受けたのがきっかけです。そして、ユーザーのお金を預けなくてもよい分散型のウォレットを作りたいと思ったのがはじまりです。
-ビジネスモデルについて
これを使うメリットはなんですか?
メリットは大きく2つあります。
1つ目は、手数料が安いです。暗号資産取引所はざっくりで言いますと、CEXとDEXの2種類で分かれます。当社は、DEXの取引所を採用していますが、CEXとDEXの良い部分を採用したハイブリット型です。手数料も他社と比較して50%なので、手数料がとても安いです。
世界でDEX型の暗号資産取引所が増え、取引量も毎年増加傾向にありますが、まだまだ成長できる分野だと思います。DEX型は2020年ぐらいから出てきて取引量が毎年上がっています。取引画面は極力シンプルにしているので使いやすいです。言語も、中国語、英語、韓国語、日本語に切り替えられますので、日本の人もすぐに使えるかと思います。
DEXの特徴は一言でいうと、ブロックチェーンを活用し、管理者を介さずにユーザー同士で直接暗号資産の取引を行うことができる取引所です。当社の取引手数料は半額ぐらいで取引ができます。加えて、METAMASKなどの暗号資産ウォレット等の接続もできます。
2つ目は、セキュリティがしっかりしています。暗号資産を失うのは、詐欺にあった場合、ウォレットのセキュリティが脆弱なことがあります。当社のプラットフォームはセキュリティに自信あります。現在、第三者機関での検査を終えたところです。
※DEX(Decentralized Exchange…分散型取引所)とは、
ブロックチェーンを活用することで、管理者を介さずにユーザー同士で直接暗号資産の取引を行うことができる取引所のことです。
※CEX(Centralized Exchange…中央集権型の取引所)とは、
法人をはじめとする中央組織が管理・運営する取引所です。こちらは一般的に知られていて、日本のメジャーな暗号資産取引所はこちらの形態です。
ーGenerating new valueー
どのように取引出来ますか?
既に持っているウォレットで接続するだけで利用できます。
どんなデバイスできますか?
今はブラウザでPC、スマホで使えます。ゆくゆくはアプリも作る予定です。
IOCはできるのか?
現時点ではできません。
取引できる通貨を教えてください。
ビットコインとイーサリアムのブロックチェーンにあるもの全て取引できます。将来的にソラナ(通貨)のチェーンにあるものも取引可能にしていきたいです。
取引量(取引数、金額)を教えてください。
サービス開始して1か月ぐらいですが、日々取引額、取引量が順調に増えています。取引数は約740で、金額が1日約837,500ドルです。
既存のアプリは、今後どんな風に進化していきますか?
KYEXは、ZetaChainというProof-of-Stakeブロックチェーン上に構築された暗号通貨のハイブリッド取引所プラットフォームです。KYEXは、中央集権型取引所の使いやすいインターフェースと、dYdXのような分散型プラットフォームのバックエンドを組み合わせることを目指しています。このプラットフォームは、ユーザー資金の自己管理、仲介者を介さない入出金プロセス、オンチェーンの明確性に重点を置き、中央集権型および分散型取引所の課題を解決することを目指しています。
仮想通貨の将来はどうなると思いますか?
現在においても、シンガポールでは、配車アプリ『GRAB』のタクシー料金の支払いで使用できます。将来、シンガポールで、様々な分野において、ますます主流になっていくと思います。また今後、日本でも広がっていくと考えています。
アプリを使うユーザーにアピールポイント等あれば教えて下さい。
KYEXソリューション(KYEX)は、使いやすさとセキュリティの両方の長所を兼ね備えたソリューションです。KYEXのコア設計は、オフチェーンの注文書とオンチェーンの決済を中心に、従来の金融プラットフォームに見られるメカニズムにより、効率的な市場が創出されます。他者と比べて、0.5%の取引手数料が、半分です。要するに、他社は階層ごとに手数料を取るが、KYEXでは1回の手数料で取引できます。
ーEvery day is a new challengeー
-次の目標は
最後に、今後の目標を聞かせてください。
今後の目標としては、サービス開始してから1か月程度ですが、取引金額、取引量が日々増えており、DEXの取引所はこれからの取引所です。私たちは、世界のDEX取引所で、50番以内に入ることを目標にしています。今は、SNS等の宣伝活動をしていますが、今後も様々な活動を通じてこのプラットフォームを広めたいと思います。
-私(記者)とチャン(ZHANG)さんとの出会い
CEOのチャンさんとは2017年にフィリピンで仮想通貨のコールセンターの研修で出会いました。
出会った時のチャンさんは、暗号資産ビジネスに対して、熱いエネルギーを感じる方という印象でした。
時は経過して、チャンさんと再会したら、仮想通貨取引所を作っていて、今までのものを流用するのではなく、既存のものと、新しいものを融合したシステムを作ったとのことでした。実際に触ってみるととても使いやすかったです。
彼らは現在、日本への進出にも検討しており、今後、日本に進出することも視野に入れて、ますます成長し続ける彼らの姿に、更なる暗号資産ビジネスの可能性を強く感じています。