最近、ポイントを使ったキャンペーンがたくさんありますよね。
先日、Family Martで買い物をした際に、帰宅してから楽天ポイントのキャンペーンをやっていたことに気が付きました。Tポイントカードを使わずに、楽天ポイントカードをあの時提示していれば200ポイントが貰えたのかと貧乏性の私は悔しい思いです。
昨今、ポイントも含めてデジタルマネーと言うそうですが、デジタルマネーを使いこなせていますか?どこのポイントが最もお得なのか瞬時にわかったら便利ですね。そのような日は近いかもしれません。

今年3月、JDR.株式会社がデジタルマネーの情報サービス「JDRpro.」を発表しました。同社は日本初のデジタルマネーの格付けを専門にしている企業です。株式投資で日経平均やNYダウを皆さんよく耳にしていらっしゃると思いますが、暗号資産の投資をする際、何を指標にしていますか?言われてみれば、暗号資産の指標ってないですよね。どのようなものなのでしょうか?
JDR.株式会社取締役会長の小野明夫氏と代表取締役社長の田中成和氏に取材をしました。
お話を伺うと、お金の世界が大きく変わっていることに気付かされました。投資をされない方もぜひ知っていただきたいお金の未来の話です。

小野明夫氏(取締役会長)
アメリカの大学卒業後、バンカーとして勤務。お金について詳しくデジタルマネー博士と言われている。JDR.実践経営塾の塾長を兼任。大家族主義を大事にしている同社は、大学のスポーツクラブの様にデジタルマネー部と称していて、小野会長の役割は監督。
田中成和氏(代表取締役社長)
国際経験も豊富で、数々の事業を手掛けていたが、小野会長との出会いを機にデジタルマネーの世界に興味を持つ。デジタルマネー部の役割はチームをまとめるキャプテン。最先端事業を営む反面、古風な社風に温かみを感じる。

JDR.株式会社とは

JDRはJapan Digital Money Ratingの略で、デジタルマネーの研究、格付調査および格付業務、またデジタルマネーに関するコンサルテーションを行う会社。デジタルマネーに関するあらゆる情報のワンストップサービスを目指している企業。
また、JDR.実践経営塾も運営しており経営の知恵とノウハウ、「お金」のあり方を解いている。企業とは、人とは、経営とは、お金とは何かを具体的に教えている。

同社のバイブルと言われている2冊の本

予知していたお金のデジタル化

同社はお金の歴史を紐解くことから始まり、2016年からアナログマネーについて研究を開始し、2018年にデジタルマネーに特化したJDR.株式会社設立。同社は早い段階からキャッシュレス化、マイナポイント、政府のデジタル庁創設など資産のデジタル化は加速し、お金の種類はこれから更に増えていくと予想している。

デジタルマネーの指標がない

アメリカのある調査では、暗号資産に興味があっても、売買まではしていない。理由の中で最も多かったのは「よくわからないから」が50%と言う結果がある。JDR.の使命は、この分からない暗号資産に対して、「公平な価値と判断材料を提供しなくてはいけない」と考えている。金融リテラシーの高い人の早い者勝ちでは、世の中にとって不公平になりがち。同社は基準となる指標、インデックスを公開して、そのリテラシーを広めることに努めている。

お金の未来はポイントが主流に?

アナログに対峙してデジタルマネー。現在は暗号資産が目立っているが、今後は、ほぼポイントになっていくと同社は予想する。
お給料がポイント支給になると言う話も出てきている。今後ポイントとポイントの交換が始まってくるだろう。そのようになった時に、ポイントのレイティング(格付け)が役立つはずだ。現在は暗号資産の情報のみだが、今後、ポイント関連の情報も公開をしていく計画だ。
まさに、冒頭に述べた、どこのポイントが今最もお得なのか瞬時にわかるようになる日も近いだろう。

株は日経平均、デジタルマネーはJDR INDEXと言われるように

田中社長の説明によると、「日経平均が2万円割れたら買い、3万円超えたら売り」なんて言葉がある。それと同様に、JDRpro.がスタンダードになる事を望んでいると言う。
JDRpro.が提供しているのは、独自の基準における格付け評価やインデックス、デジタルマネー市場の理解に役立つ独自レポート等で、開発には相当な年月が掛かったと言う。デジタルマネーに関する情報は全てわかるようなワンストップのプラットフォーム構築を目指している。

JDR.のJはJapan。暗号資産市場を代表するような世界の基準にしていきたいとの想いがうかがえる。また、2020年12月の発表以来、世界中から問合せも来ている様だ。

JDR INDEX

インデックスはリアルタイムでなくてはいけないと話す小野会長。世界中30の取引所から24時間365日データを算出して、公開。驚くべきはその更新頻度。なんと10秒おき。ソフトウェアを組み込んでいるからでき、その数式等を用いた算出要領のベースは公表されている。

コイン図鑑

「A+」~「F」の12段階で130種類の暗号資産を格付け。
これからのデジタルマネーの広まり方としてパッケージ型が鍵になる。BTCなどの暗号資産単体の売買ではなくどの組み合わせが良いのか、そのような点をみなくてはいけないと。どの取引所のどの通貨ペアが良いのか、JDRpro.で確認していくことができる。

ビットコイン

見やすい画面構成や説明文は初心者には有難い

アナリティクス

ビットコインの価格が上がると、他のアルトコインも上がるのかと期待が高まるが、どのくらい相関関係はあるのか?アナリティクスは、各暗号資産の価格変動における相関関係を表示。1に近いほど相関し、−1に近いほど逆相関を示す。リスク分散は大事だ。1から遠い銘柄を選び分散投資の効果を見込む。また、今後分析コンテンツも追加される予定である。

マーケットニュース

暗号資産に関する幅広いニュースを掲載。
特定のトピックがどの程度のマーケットインパクトをもっているか、そのニュースの影響度を☆の数(5段階)で示しているがわかりやすい。

レポート

JDR独自の情報を基にプロフェッショナルチームがレポートを作成。有料と無料がある。政治、経済、お金など様々なものを加味したデジタルマネーがどのようになっていくかを独自の視点で考察。ここでも大事にしているのは公平性。ポジティブな意見もネガティブな意見も含めて掲載している。

後記

小野会長、田中社長、お忙しい中ありがとうございました。
インデックス・指標の大切さがよくわかりました。今後お金がどのようになってしまうのか、計り知れないです。私は海外旅行をする際、ガイドブックを絶対に購入する派です。目的も無く歩む旅行も楽しいのですが、見知らぬ土地で迷子になった時にガイドブックには過去何度も助けられました。
暗号資産業界は有象無象に多くのコインがありまだ混沌としているところがあります。JDRpro.はデジタルマネーの世界を歩む道標になりそうです。

同社は今後、様々なインデックスの公表を検討しているそうです。個人的には評価の尺度は幾つかあって良いと思います。自分に合った指標を見つけていきたいですね。
また、AIを使った価格予想データの提供も行っていくとの事です。年末には1,200万円とも噂されているビットコインですが、同社の予想データが待ち遠しいです。

昨今の暗号資産は有名人の一言で価格が上がったり下がったりしていて、本当に価値あるものがきちんと評価されると言うのは、投資家にとっては嬉しいことです。それがわかりやすく提示されれば、私のような初心者も重宝します。また、格付けは発行体にとっても目標やモチベーションにもなると思います。同社が業界の発展にも大きく寄与されていくことを信じています。今後の発展を楽しみにしています。